Occupation 職種紹介
ビデオエンジニアvideo engineer
カメラをはじめ各種映像機器の調整・設定を行い、映像の色味や明るさをコントロールする大切な仕事です。中継現場ではTD(テクニカル・ディレクター)として映像チェックや送り出しに関わることもあります。
業務の流れ
01
事前準備
スポーツ中継の場合は、その現場環境に応じてマイクを設置する場所などを検証します。選手や観客の動きを妨げたり、カメラに映ったりしない様に留意しつつ、効果的に音をキャッチできるセッティングを行います。
02
収録
スポーツ中継では映像の色味や明るさなどをチェックしながら、映像の送受信に問題がないか監視します。中継車からサブ・コントロールルーム(副調整室)に移動し、各現場からの映像を確認することもあります。
03
機材撤収
撮影後は機材を撤収し、ロケ先や試合会場から運搬後に決められた保管場所に収容します。また機材のメンテナンスも適時行います。
※放送内容、撮影テーマ、制作環境によって業務の流れは異なります。スタッフインタビュー
テレビ番組制作
インターンシップをきっかけに入社。
未知の世界だったビデオエンジニアに。
技術部 S.H
中学の頃はサッカー、大学ではフットサル、大学院に在籍している時もマラソン大会に出場したりして、スポーツはするのも観るのも昔から好きでした。大学院を出てすぐには就職せずに、既卒者対象のインターンシップを経て九州東通に入社した変わり種です(笑)。この業界に入るまで、その存在すら知らなかったVE(ビデオエンジニア)という職種ですが、気がつくともう10年になります。VEの仕事は、カメラマンが撮影した映像をモニターで確認してスタジオに送り出す仕事で、本番中は中継車やサブ・コントロールルーム(副調整室)に籠りっきりになります。実際は、本番よりも準備段階の方にやるべきことが多いので、本のタイトルみたいですが「VEの仕事は準備が9割」と言えます。例えば、カメラの台数や映像信号の系統がいくつあるかなど現場を把握したうえで、必要な機材を設置したり、逆に要らないボタンを作動させないようにしたり、ケーブルが正しく繋がっているかなど、放送事故が起こらないように確認します。
個人的に面白いと思うのはマラソンや駅伝の仕事です。カメラマン、音声、実況、解説者、距離データの取得調整、映像の伝送など、それぞれの担当が一台の中継車に乗り込み、リアルタイムで中継していく。それを生放送でやりきった時の達成感は何とも言えません。終わってしまえばあっと言う間なんですが、撮影スタッフは、何日も前からコースを試走して中継に支障がないか確認したり、機材の動作を念入りにチェックしたりして放送当日に備えます。チームワークが大切なのは全ての仕事に対して言えることですが、マラソンや駅伝の中継は特にそれを実感します。
日々、メリハリをつけて休日は家族とゆっくり。
VEの仕事は出張の機会も多いです。特に年末年始は、東京でスポーツや音楽の大型番組の制作が立て込むので、九州東通のスタッフにも声が掛かります。お正月、家族と一緒に過ごせないことになりますが、妻は帰省先でテレビ中継を観てくれるそうです。番組のエンドロールに表示された名前をチェックして「この仕事で正月は帰って来れない」と親や親戚に説明するとか。それが働いている証拠になります(笑)。
休日は月曜になることが多いですが、時々は週末に休むこともありますし、しっかりリフレッシュできてます。美味しいものを食べに行ったり、趣味のカメラを持って出掛けたりします。
今後、新しい中継車が導入される予定なので、その勉強もしないといけません。また、スポーツ中継の新しい広告表現やCG技術など放送業務は常に進化しています。その中でVEは学ぶことも多く、やり甲斐のある仕事です。
採用情報 Recruit
映像を「つくる」「届ける」楽しさがある。
例えば、スポーツを見るのが好き。音楽ライブの映像に感動した。
それを受け手ではなく、つくる人、届ける側になってみたい、そう思ったことはありませんか?
そのチャンスの扉がココにあります。